経営コンサルティングに依頼するきっかけとは
税理士は会社経営をしていれば利用することが多いですが、コンサルタントとなると必ずしも利用するわけではありません。しかし多くの経営者が経営コンサルティングを利用して経営に役立てているのも事実です。また、なぜ利用するようになったか、依頼のきっかけは経営者によって異なります。
売上や利益が減ってきて不安になったため
会社を立ち上げた当初は、資金なども限られていて、お客さんなどもあまりいないのでうまく経営できないときがあります。それでもこれがビジネスになるとの考えを持っているので、厳しい環境ながらもがむしゃらに経営を続けます。赤字が出たとしても何とかお金を借りたりして続けていくと、商品やサービスの良さが認められて少しずつ利益が出始めてきます。一旦軌道に乗るとその後はお客さんが増えるので売り上げが伸びていきます。売上が伸びればそれと一緒に利益も伸びていき、順風満帆の経営ができるようになります。しかし経営環境がずっと同じとは限らず、徐々に売上の伸び方や利益の伸び方が少なくなります。さらには売上や利益が下がり始めるようになり、これまで行ってきた経営に不安を感じるようになります。
経営コンサルティングに依頼するきっかけとして1つ考えられるのは、上記のように、これまで順調だった経営に変化が出てきたときでしょう。早い人なら売上や利益が伸びていても伸び率が下がったときに依頼する人もいます。逆に損失が続いているのに独自に経営を続け、不渡りになる直前に駆け込んでくる人もいるようです。会社の状態が良くないのは病気に近く、それを診断してくれたり改善の糸口を見つけてくれるのが経営コンサルタントと言えます。早めに依頼をすればまだ状況も悪くないので簡単に改善できるときもありますが、不渡りになる前日になるとさすがに優秀な経営コンサルタントでも解決するのは難しいかもしれません。
経営者仲間から利用のメリットを聞く
経営者は会社のトップとしていろいろな判断をします。他の役員であったり部課長などから経営に関する情報を得て、それを元に経営判断をしていきます。では社内で指示を出すだけが仕事になるかですが、どちらかといえば社外とのやり取りの方が多くなるかもしれません。大きな取引先ともなると、経営者同士が信頼し合わないとうまく取引が行えないでしょう。中小企業であれば地域の商工会議所などに所属をすればいろいろな経営者と出会う機会もあります。新たに取引先を見つけたり、情報交換を行ったりしなければいけません。経営者は非常に忙しい仕事と言えます。
経営者同士で交流をしていると、それぞれの経営者が行っている経営の話や、サービスの話などを聞くこともあるでしょう。この時、他の経営者仲間から利用のメリットを聞いたことがきっかけで、経営コンサルティングに依頼する場合があります。多くの会社では顧問税理士に来てもらって税務や会計の相談をしたりします。ただ税理士によって対応が異なり、会計に関する内容しか話してくれない人もいれば、ビジネスに関する相談にも乗ってくれる人もいます。他の経営者から税理士以外に経営に関する相談をした方がいろいろなメリットがあると聞き、その恩恵を受けるために利用し始めるようです。必ずしも今利用しないといけない問題があるわけではなくても、経営の専門家とコミュニケーションを取っていると新しいビジネスの話などを聞けます。場合によってはそれを経営に取り入れることができるのも利点の1つと言えるでしょう。
セミナーなどを聞いて共感したため
勉強といえば学校で受ける者のイメージがありますが、学校以外でも自分でどんどん勉強ができます。勉強熱心な経営者であれば、いろいろな勉強会などに参加して新たな情報を得て経営活動に生かしているかもしれません。それ以外に勉強ができるものとしてセミナーがあります。専門家が講師となって、いろいろなテーマに従って話を聞くことができます。セミナーによって異なりますが、有料のものもあれば無料のものもあるようです。
講師も様々で、政治家や芸能人、元プロスポーツ選手などが行うものもあれば、会社の経営者や弁護士や公認会計士などの専門家が行うときもあります。経営に関する話であれば、経営コンサルタントが講師になるときもあり、経営者が話を聞きに行った際、内容に共感を抱いたことから依頼を考える人も多いようです。経営コンサルタントは非常にたくさんいて、個人で行っている人もいれば、会社組織で行っている人などもいます。利用しようとしてもそれぞれの人がどんな提案をしてくれるのかわからないので利用しづらい時があります。セミナーで話を聞けば、そのコンサルタントの得意分野であったり、提案の方法であったちなどが分かるかもしれません。自分が気になっている分野の話を分かりやすくしてくれれば、信頼しやすくなります。もっと話を聞いて、経営に対するアドバイスもしてほしいと感じるようになり、それ以降利用し始めるようです。
今までうまくいっていた経営に問題が見えてくると不安になります。その時に専門科に相談しようと考えるようです。他の経営者仲間から利用のメリットを聞いて利用する人もいますし、セミナーでコンサルタントの話を聞いて共感したのが理由の人もいます。