会社経営が上手くいかない場合に考えられる主な要因や対処法について解説!
「10年で9割以上の会社が倒産する」といわれています。設立から10年以内にほとんどの会社が経営難に陥り、倒産してしまうのはなぜでしょうか?会社経営を上手に行って会社を守るために、主な要因と対処法について解説します。万が一会社経営に失敗してしまった際の対処法も説明しているため、確実に備えたい方は参考にしてください。
会社経営が上手くいかない場合に考えられる主な要因
うまく会社が経営できない主な要因には、集客力や営業力の問題・資金計画が非現実的・人材管理と育成が不十分、などがあります。なぜ、これらが会社の経営に影響するのか、詳しく解説します。
集客力や営業力の問題
「腕があれば客が付く」というのは職人気質な人にありがちな考えですが、商品やサービスを提供するには集客力や営業力が欠かせません。戦略的に集客しない、積極的に営業しないなど、効果的でない集客や営業をしていれば当然経営はうまくいかないでしょう。
資金計画が非現実的
無理な資金繰りをしている場合、会社経営はうまくいきません。少なくとも「収支」「経費」「請求と支払い」の3つは把握しておくべきでしょう。また、災害や世界情勢の変化など、もしもの場合に備えて3か月分の運転資金を確保しておくことも重要です。
人材管理と育成が不十分
1人でできない仕事の場合、人材を確保しなければ仕事ができません。たとえ人材を確保できても、管理と育成が不十分であれば会社の経営は傾いてしまうでしょう。例えば、育成を怠った場合、安全や衛生に関するトラブルが生じたり、スキル不足であるがゆえに規模の大きな仕事を受注できなかったりすることも考えられます。
会社経営でよくある失敗を防ぐためには?
集客力や営業力・資金計画・人材管理と育成に重点を置き、会社経営でよくある失敗を防ぐための方法を紹介します。
効果的に集客する
商品・サービスやターゲットに合わない集客手段をとっている場合、効果的であるとはいえません。これを改善するには、まずはターゲット・マーケット・商圏を分析し、効果的な集客手段を選ぶことが必要です。自社で分析が難しければ、経営コンサルタントなどに相談するとよいでしょう。
経費削減に努める
「将来必要だから!」「会社のイメージには必要だから!」と今必要でないものを無理に購入するのではなく、まずは事業を安定させるための資金として使いましょう。どれだけオフィスがきれいでも、ホームページに魅力があっても、業務が滞りなく進められるように整備されていなければ仕事はできません。最初は余計なものは削減し、事業を安定させるために必要な設備やシステムに投資しましょう。
人材の育成を行う
どれだけトップが優秀でも、実際に仕事をする現場の人間が育成できていなければ、新規契約を獲得したり、事業の幅を広げたりすることはできません。また、育成環境がそろっていなければ「教育体制がしっかりしている他社に転職したい」と退職してしまうことも考えられます。企業の中には「人材」を「人財」とすることにこだわっている会社もあり、雇用している人を財産として扱っています。財産となるほど大切に教育すれば、会社の経営もうまくいくでしょう。
万が一、会社経営に失敗してしまった際の対処法
さまざまな策を講じていても、赤字経営から脱却できない、退職者が後を絶たないなど、会社経営が失敗してしまうこともあります。このような場合は、次のように対処しましょう。
経費を見直す
個人事業ではあまりかからなかった経費も、法人化の際に増えてしまうことがあります。例えば、賃料の高いオフィスを借りる、不要な設備・システムの購入などです。もし無駄な経費があれば見直し、必要な場合はオフィスの移転なども考えましょう。
資金計画を見直す
今後も融資を受けたいのであれば、なるべく自己資金を保有するために資金計画を見直しましょう。銀行は、ずさんな資金計画を立てる会社や返済力がないと判断できる会社には、融資はしたくありません。
会社経営に困った際は経営コンサルタントに相談を!
「どこから手を付けてよいかわからない」「自社だけでは改善できないので誰かの助言が欲しい」このようにお悩みであれば、経営コンサルタントに相談しましょう。外部からの視点で、ビジネスに対するアドバイスが受けられます。
中小企業におすすめの経営コンサル会社の特徴
中小企業の経営課題には複数の問題が絡み合っていることもあるため、複数の課題を同時進行で解決したり、多様化する企業のニーズに合わせたりするためIT技術を活用できる経営コンサル会社がおすすめです。また、これからの時代に対応するにはDX化などに精通している経営コンサル会社を検討するのもおすすめです。
まとめ
会社経営が上手くいかない主な要因やよくある失敗について解説し、会社経営が失敗したときの対処法を紹介しました。個人から法人化する場合、資金計画はしっかり立てておきましょう。また、個人事業主として仕事をしている間に従業員の教育について学んだり、効果的な集客・営業について学んだりすることも必要です。何をすればよいかわからない場合は、経営コンサルタントに相談するとよいでしょう。外部の視点から、会社経営に必要なことをアドバイスしてくれます。