経営コンサルティングになるにはITの経験が必要?
東京で経営コンサルティングの仕事をする場合は、ITの経験がなくても可能です。それでも知識を持っていた方が効率の良い仕事ができるようになります。
現在の社会はコンピューターを土台にしているので、経営の分野でもITの知識を生かすことが可能です。
会社の状態を分析するときにコンピューターを使う
経営コンサルタントの仕事は、一つの企業の経営の状態を調べて改善すべきところを伝えることです。そのときに必要なことはいくつかありますが、まずおこなうことは一つの会社の経営の状態を調べることです。
その際は実際の現場に足を運んでそこで働いている人に話を聞くこともあります。社長と直接話をすることもあるでしょう。このようなときはコンピューターは必要ありません。それよりもコミュニケーションの能力が求められます。
しかしコンサルタントの仕事はこれで終わりではありません。その会社の現在の状態を多方面から分析することが必要になります。そのときにコンピューターが使われます。分かりやすい例はその会社が属している業界の状態を調べることです。
自分が依頼を受けた会社が一つの業界でどのような位置にあるか調べるときは、インターネットを使います。ただ使うのではなく、検索をフルにおこなっていろいろな情報を調べます。それ以外にもその会社について多方面から調べることが求められます。このときに必要になるのはいろいろな情報を精査する力です。
ネット上にあふれているのは正しい情報ばかりとは限りません。ソースがあやふやでいい加減な情報もあります。例えば自分の調べている会社の悪い情報が根拠のない評判に基づいていることもあります。それを正しい情報ではないと判断する能力を持っていなければなりません。
提案をおこなうときにもコンピューターを活用する
経営コンサルタントの仕事の一つは、自分が依頼を受けた会社により良い経営ができるような提案をおこなうことです。その提案が優れたものであれば、会社の状態は改善されて経営状態も良くなっていきます。提案をおこなうときはプレゼンテーションが行われますが、その前の段階ではコンピューターが使われることもあります。
例えば同じ業界の別の会社のことを調べて、そこがおこなっている商品やサービスの開発について述べるときはコンピューターが役立ちます。コンピューターを使ってその別の会社の強みを浮き彫りにして、自分が依頼を受けた会社の経営者に示します。それによってその会社が抱えている問題点を浮かび上がらせます。
コンピューターを使えば、数字や画像などをすぐに示すことができるので、説得力のある提案ができるようになります。その会社の将来像を示すときにもコンピューターが役立ちます。
将来像ははっきりしたものではありませんが、コンサルタントの助言を受け入れたら、そこがどのように変化していくか分かりやすく伝えられるので、コンサルティングの成功につながることは否定できません。もちろんITをただ使うだけではコンサルティングは成功しません。それをおこなう人の丁寧な調査と分析が最も大切なポイントです。
ただし調査や分析がうまくいっても、それを正確に伝えられなければコンサルティングは成功しないことを、絶えず意識することを忘れてはいけません。
日常の仕事でITを使う必要がある
IT業界で働いていた人がこの仕事をすることもあります。上記に書いたようにコンピューターの知識があれば、コンサルティングの仕事はしやすいです。
しかし、IT業界の経験は必要ありません。それよりもコンピューターの使い方に習熟していることが求められます。日常の仕事でコンピューターを活用しているコンサルタントは多いです。
分かりやすい例はクライアントとの連絡にメールを使うことです。もちろん電話を使うことも必要ですが、電話は時間と手間がかかる場合があるので、メールを活用すれば仕事の連絡のやり取りがスムーズになります。
コンサルティングで使う資料を作成するときにもコンピューターが使われるのは言うまでもありません。コンピューターを使って、自分が依頼を受けた会社の現在の経営状態を分析した書類を作るときは手書きにすれば、多くの労力を使うことになってしまいます。
コンピューターの文書作成ソフトを使えば、効率的に短時間のうちにその会社の経営状態を分析した文書を作成できます。調査のようなやや特殊な仕事よりも、文書作成のような普通の仕事でコンピューターを使うことは、経営コンサルタントにとって必須の能力となりつつあります。
経営コンサルタントに一番求められるのは、より良い経営の仕方を示す能力ですが、それを効率的におこなうために必要なものがコンピューターを使いこなす能力です。
経営コンサルティングをするためにITの経験は必要ありません。その業界で働いていなくても、この仕事をすることは十分に可能です。
しかし、コンピューターを使いこなすことができなければ、コンサルティングの仕事はできないといっても過言ではありません。