悪質な経営コンサルティングの特徴とは?
経営のいろいろな相談に乗ってくれるのが経営コンサルティングですが、すべての会社が自社に合った提案をしてくれるわけではありません。支払ったお金に対するサービスを提供してくれない会社もあるので、見分け方を知っておくと良いでしょう。
専門用語を並べて必要なサポートをしてくれない
法律の専門家には弁護士、会計の専門家なら公認会計士で、法律や会計の問題があったときは顧問担当者などに相談をするときがあるかもしれません。
しかし、このような法律や会計の専門用語には難しいものもあり、相談している最中に理解できない言葉が登場したら困りものですよね。
優秀な顧問であればわかりにくい言葉を避けてくれますし、わからないときはその言葉の意味などを教えてくれます。
一方で悪質な業者となると、相談に対する提案や助言の内容が一切理解できないもので、話が理解できない旨を伝えてもその専門用語を連呼するだけで、結局何をすればいいのかわからない状態になります。
横柄な態度をとるコンサルタントには専門用語を使うタイプが多く、「経営者なら知っていて当然」と言わんばかりに言われるので、そのまま聞くしかないときもあります。
このようなコンサルタントに当たってしまうと、効果のあるコンサルティングをしてもらえず金だけを支払わなくてはいけなくなります。
最初に依頼した際の態度を確認して、コンサルタントに関わる用語や説明が分かりやすいと感じる会社を選ぶと良いかもしれません。
会社の現状を聞かずにツールのみの提供
サービスを提供する会社ではサービス内容のツールを用意しているところがあり、ツールごとに料金が決められていて必要なものを注文してその都度料金を支払います。
ツールの内容などをよく理解できるのであればこのタイプのサービスの提供や支払いでも問題ないでしょうが、提供される内容によっては問題が出るときもあるので注意しないといけないでしょう。
会社の経営において問題が発生したとき、経営コンサルティング会社に相談をするとコンサルタントが来て対応をしてくれます。
通常、話を聞きそれに対する解消方法の提案をしてくれる筈ですが、悪質なところには単にツールの提供をするだけのところもあります。
経営コンサルティング会社には社員がコンサルタントとなって客先の問題点を聞き、個々の対応をするのが一般的な態度だと言えます。
しかし、コンサルタントの教育ができていないところはそれぞれの会社に応じた使い方の提案などができません。
ツールの提供をする会社が悪いわけではないですが、ツールのみを示して後はご自由にと言ってくる会社は問題でしょう。
このような点においても、契約の時にどんなサポートをしてくれるのかを確認する必要があります。
できそうにもない提案ばかりをする
会社の中には、資金繰りが非常に厳しい状態で明日にも手形が不渡りになる状況の時があります。
不渡りになると銀行取引が停止されるときがあり、実質上他社との取引が難しくなり事実上の倒産となるため、何としても不渡りになる前にお金の用意をしなければいけません。
明日不渡りになる状況でそれを打開するのはかなり難しいのでしょうが、もう少し前であればいくつかの方法を取ることで問題がなくなるときもあります。
経営コンサルティングの中には、事前に適切なアドバイスをしてくれるところもある一方、悪質な経営コンサルティングでは提案内容ができそうにもないことばかりのところがあります。
借入先などもない状態なのに借入をして資金を調達しなさいとか、業績が良くなくて売上が上がっていない状態で売上増加で資金を増やしなさいなどと、実際の状況を鑑みるとかなり無理のある提案をしてくるおそれがあります。
お金の調達方法の一つかもしれませんが、それぞれの会社の事情を把握しない提案をしてくるのはあまり良いコンサルタントと言えないかもしれません。
良いコンサルタントはまず顧客の話を聞きます。
顧客は問題点の表側を一生懸命話しますが、それ以外の部分に問題解決の糸口が見つかるときがあり、コンサルタントはその部分をうまく聞き出します。
そしてその企業が取れそうな提案をしてくれます。
あってすぐ良いコンサルタントかどうかを見抜くのは難しいかもしれませんが、よく話を聞いてくれるコンサルタントであれば目的通りの提案をしてくれる可能性が高いでしょう。