社内でリーダー教育を行いたい!人材を育成する方法は?
新型コロナウイルスの流行によりテレワークが増え、難しくなった人材育成。しかし、企業側にとって人材育成は避けられない課題です。本記事では、リーダー教育についてその役割や上手くいくには何をすればいいかなどについて解説していきます。これからリーダー教育について考えていこうと思っている方はぜひ参考にしてください。
リーダーとマネージャーは別の役割をもつ
リーダーと間違ってとらえやすい言葉のひとつにマネージャーがあります。ここではリーダーとマネージャー、それぞれの役割について説明していきましょう。
リーダーとマネージャーの違い
まずマネージャーは組織の規律を守りパフォーマンスを最大化させるため、部下をサポートするのが役割です。
そしてリーダーはメンバーの先頭に立ち、組織を目標達成に導いていくのが役割になります。
本来的な意味においてこのふたつの役割に上下関係はありませんが、日本ではリーダーよりマネージャーのほうが高い役職としてとらえられることが多いです。
リーダー教育の内容とは
リーダー教育とはどういったことをするのか、その内容も簡単に紹介していきます。
まず多く行われているのが研修です。部下の管理方法、マネジメント能力を高める方法などリーダーとして必要な基本的スキルを習得していきます。研修は1回のみではなく数回行われる場合もあり、リーダーになった後も組織のパフォーマンス向上のため定期的に研修を開催していくことが大切です。
また、普段の業務に追われ研修が受けられないという場合はその日常業務の中でスキルを磨き、リーダー業務の心構えを身につけていきます。
その中でおすすめなのが「PDSサイクル」という方法です。これはPlan(計画性)、Do(実行)、See(評価)の過程を繰り返すことで、業務改善するというもの。短いスパンでサイクルを回せるので短期的な目標や小さな業務を行う時に適しており、リーダーに必要なスキルを身につけることができます。
リーダ教育が上手くいかないのはなぜなのか
リーダー教育は難しいといわれています。そのためリーダーを育てることができないという悩みを持つ企業も少なくありません。なぜ上手くいかないのか、その原因はいくつか考えられるのでその要素をしっかり把握しておきましょう。
理想のリーダー像をイメージできない
組織の中にリーダーがいない場合や名前だけのリーダーがいる場合は、本来のリーダーの役割を行えていないことが多いです。そのため、理想のリーダー像をイメージすることができずリーダー教育が失敗してしまうケースがあります。
日常業務から手が離せない
リーダーに選ばれる人は日頃の業務からリーダーシップを発揮し、仕事をこなしている人がほとんどです。そういった方は目の前の業務に追われ、リーダー教育に必要な研修を受ける時間が取ることができません。また、本人も現場の仕事を優先し、結果的にリーダー教育が後回しになってしまいます。
教育体制を整えることが難しい
先述したように、リーダーを育てるためには研修などの指導が必要です。さらにその人材を、利益を生み出す現場から離す必要があるため、結果としてリーダー教育にはお金がかかります。そのための予算がない企業や現場の叩き上げを教育方針としている企業では、リーダーが育ちにくい状況に陥っているのです。
適切なリーダー教育を行うには?
リーダー教育はどこから手をつけていいかわからず、結果的に人材育成は後回しになってしまいがちです。また、やみくもに手をつけても失敗に終わってしまいます。適切なリーダー教育を行うために気をつけるポイントがいくつかあるので、こちらで紹介していきましょう。それぞれ詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください。
目的の明確化
人材育成に絶対的なゴールはありません。だからこそ、リーダー教育の目的とゴールを設定しておく必要があります。企業側がどういったリーダーを求めているのか、それを踏まえ自分はどのようなリーダーを目指すのかということを考えましょう。目的を明確にしておけばリーダー教育もしやすくなります。
候補者の選抜
まず、あらかじめ候補者の選抜基準を決めておきます。この作業をしておくと誰を候補にするか悩むことがありません。そして候補者を選抜し、誰を育成するかが決まれば目的の明確化がしやすく、ゴールに向けた具体的な取り組みを決めていくことができるので人材育成で失敗する確率は低くなります。
まとめ
本記事では人材育成の中でもリーダー教育について、その役割や適切に教育するためのポイントを解説していきました。リーダー教育はお金も時間もかかります。そのため、なかなか踏み切れない企業も多いですが、ほかの企業との差をつけるためにも後回しにせず早速人材育成に取り組んでいくべきです。優秀なリーダーを育成することができれば、企業としての成長が加速していくでしょう。