パーパスブランディングとは?必要な理由や成功事例を紹介!!
パーパスブランディングをご存じでしょうか。聞きなれないブランディング手法ですが、ビジネスで重要視されており、現在取り組む企業も増えてきています。このブランディングは企業の社会的存在価値を示すうえで大切です。本記事では、パーパスブランディングとはなにか・なぜ必要なのか・注意点・成功した事例をまとめて紹介します。
パーパスブランディングとは
パーパスブランディングとは、一言でいうと社会の中で自社が存在するための、社会的意義を示すためのブランディングのことを指します。
パーパスとは?
パーパスとは英語の意味として、“目的”や“意味”を指します。ビジネス用語として企業の根本的な存在理由を示します。具体的にはどのような商品やサービスを社会に提供して貢献しているのか、存在理由などを示します。
パーパスブランディングはなぜ必要なのか
パーパスブランディングの目的は、企業の社会的存在価値を示すことにあります。社会的存在価値(どのような商品やサービスを提供しているか、どのように社会に貢献しているか)を示すことで、顧客や消費者、株主など多くの方の信頼を得られます。社外の人だけでなく、自社で働く従業員に対しても社会的意義を示すことで、プライドを持って仕事に取り組むことができモチベーションも上がります。企業強化においても非常に重要になってきます。
パーパスブランディングを行う際の注意点
パーパスブランディングを行う際の注意点としては、主に3つあります。
スポットを当てて固定のターゲット顧客だけにパーパスを決める
固定のターゲット顧客だけにパーパスを決めてしますうと、それはパーパスではなく商品のキャッチフレーズになってしまうことが多いです。パーパスは企業の社会的存在価値を示すためのもので、商品のキャッチフレーズを示すものではありません。
とりあえずパーパスを掲げること
とりあえずパーパスを掲げてしまうと、口先だけで実質を伴い状態になってしまします。パーパスブランディングで重要なのは、企業活動がパーパスとリンクしているか整合性が取れている状態を維持できていることです。企業活動とは、企業で販売している商品やサービスはもちろんのことですが、顧客との関係維持のコミュニケーション活動や従業員に向けての活動も含めます。
今ある人材の実力でパーパスを決める
今ある人材だけでパーパスを決めてしまうと、企業としてではなく担当者の実力で依存してしまいます。今ある人材を最大限活用してパーパスを決めるのではなく、パーパスブランディングをして、必要な人材を採用するという流れが本来のパーパスに集中したやり方で、まず考える必要があります。
パーパスブランディングが成功した事例は?
パーパスブランディングが成功した事例として、大手企業のSONY、NIKEを紹介します。
SONYの成功事例
SONYはパーパスとして“クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす”を示しています。コロナ過で多くの企業が苦しむ中、組織が一本化することでリモートワークの影響もうけることなく成長をとげています。
NIKEの成功事例
NIKEはパーパスとして”スポーツを通じて世界を一つにし、活発なコミュニティとして、そしてすべての人にとって公平であるプレイングフィールドを作り出す“を示しています。NIKEの事業としてデジタル・トランスフォートメーションを介してより個人にダイレクトなサービスを提供しています。その中で購買活動としてはWEB販売などでNIKE BY YOUなどのように顧客に合わせたWEB上でカスタマイズする販売方法をとっています。
また、NIKE製品は顧客情報を取得できるウェアラブル製品などが多くあり、取得した情報から使用状況や生体データから顧客へダイレクトに介入していきます。ダイレクトに顧客に介入できることでNIKEの”存在価値“を社会的に示しています。
まとめ
パーパスブランディングとは何か、必要な理由やパーパスブランディングを行う際の注意点、パーパスブランディングの成功例に関して実例を挙げて紹介してきました。パーパスブランディングとは社会の中で自社が存在するための、社会的意義を示すためのブランディングのことを指します。パーパスブランディングは企業の社会的存在価値を示すことにあり社会的存在価値を示すことで、顧客や消費者、株主など多くの方の信頼を得られます。
その中で、他社を参考にパーパスブランディングの事例を調べてもよいかもしれません。注意点でも述べたようにパーパスを掲げることを目的とするのではなく、企業としてこういう社会的意義を掲げてそれに合わせて商品やサービスの向上、人材の確保に努めた方がよりより社会貢献につながります。