新規事業立ち上げに必要なプロセスをステップごとに解説！
既存の事業に加えて、新規で事業を立ち上げようか検討している企業の方は多いでしょう。しかし、既存の事業では通じていたことが、新規事業では通じないなど、さまざまな壁にぶつかるはずです。そこでこの記事では、新規事業に必要なプロセスと、成功させるためのポイントをご紹介します。
新規事業を立ち上げるメリット
そもそも、新規事業を立ち上げるにあたって、どのようなメリットが生まれるのでしょうか？
収益の軸を増やせる
新規事業が成功し、無事に収益化ができると、既存の事業に加えて収益の軸をもう一本増やせます。新たに生まれた収益の軸を、会社経営に必要なものに投資できるため、より会社として成長できるのです。
経営のリスクヘッジになる
新規事業の立ち上げは、会社経営のリスクヘッジにもなります。リスクヘッジとは、リスクを予測し、その予測できるリスクに対策を講じることです。時代の変化とともに、求められるサービスや物もどんどん変わっていきます。そのため、会社で行うのが一つの事業だけだと、その事業の需要がなくなってしまったときに、倒産せざるを得なくなってしまうのです。そこで新規事業を立ち上げて、収益を2本軸で経営をすれば、片方がだめになってしまっても、会社を倒産させずに済むでしょう。
社員を育成できる
新規事業を立ち上げるには、多くの社員が必要になります。その中で、社員の育成ができるというのも新規事業立ち上げのメリットです。既存の事業では実力を秘めていた社員も、新規事業で実力を開花させるかもしれません。
新規事業立ち上げの流れ
ここからは、新規事業を立ち上げるときの具体的な流れを見ていきましょう。
新規事業のコンセプトを決める
まずは、新規事業のコンセプトを決めます。具体的には新規事業を立ち上げる目的、新規事業の主戦場、成果目標などを明確に決めましょう。ここで新規事業のコンセプトを明確にしておくことで、今後の事業の進め方が変わってきます。
新規事業のプロジェクトメンバーを選定する
コンセプトを決めると同時に、新規事業に携わるプロジェクトメンバーの選定をしましょう。新規事業は社員にとっても新たな挑戦なので、自分で考え、行動できる人材がメンバーとして望ましいでしょう。
社内全体に新規事業について伝える
コンセプトとプロジェクトメンバーが決まったら、社内全体に新規事業立ち上げの旨を伝えましょう。既存事業の業務と同時に新規事業の立ち上げを行うため、社内全体に伝えて、既存事業の業務にあたっている社員からの理解を得る必要があります。
新規事業のニーズを見極めていく
社内全体に新規事業スタートを伝えたら、新規事業のニーズを見極めていきます。中でも、参入する市場の将来性やニーズの高さを考えていきましょう。参入する市場が、これからさらに伸びていく市場でなければ、新規事業を立ち上げても需要がなくなってしまいます。そして、その市場が顧客から求められているのかというニーズの高さも考えましょう。
基本戦略・ビジネスモデルを決める
新規事業の基本戦略とビジネスモデルを決めましょう。まず、基本戦略を決めるときは、ペルソナと競合を意識して決めてください。ペルソナとは、年齢や職業などを具体的に設定したターゲットの人物のことです。1つのペルソナをターゲットとして戦略を考えることで、より分かりやすくリアリティのある戦略を立てられます。
そして競合に負けないために、どこで勝負するかを決め、差別化を図りましょう。基本戦略が決まったら、それをどのように実行していくのか、ビジネスモデルを設計します。具体的には収支計画、投資計画、人員計画を決めましょう。
事業の検証をする
新規事業が成功するかどうかを確かめるため、事業の検証をします。実際に顧客にサービスや商品を試してもらい、顧客のリアルな反応や意見を聞きましょう。必要があれば改善を図り、サービスや商品に磨きをかけていきます。そうして検証を重ね、顧客も社員も納得のできるサービスや商品ができてから、リリースになります。
新規事業を成功させるためには？
新規事業のプロセスをご紹介したところで、新規事業を成功させるためのポイントをご紹介します。
一つ一つのプロセスを大切にする
まずは、先ほどご紹介した一つ一つのプロセスを大切にしましょう。そのために、それぞれのプロセスに合った検証をしてください。検証してから、着実に次のプロセスへと進んでいきましょう。
参入タイミングを誤らない
プロセスを大切にしながらも、時間のかけすぎはよくありません。なぜなら、参入タイミングを逃してしまうからです。プロセスの検証をしながらも、参入タイミングは誤らないようにしましょう。
必要なリソースを確保する
新規事業を成功させるために、必要なリソースを確保することが大切です。リソースとは資源などの意味があり、ビジネスにおいては人材、物資、資金、時間、情報などのことを指します。しかし、新規事業に必要なリソースを社内だけでは確保できないこともあるでしょう。そんなときは、その道に特化した専門家など、外部からのリソースを確保することも検討してみてください。
まとめ
新規事業立ち上げに必要なプロセスと、成功させるポイントをご紹介しました。会社にとって、新規事業の立ち上げは大きな一歩を踏み出すことです。そんな挑戦を会社全体でするため、絶対に成功させたいという思いは強いでしょう。新規事業を成功させるためには、ご紹介したプロセスの一つ一つを着実にこなしていき、ベストタイミングを見極めて新規事業の市場に参入してください。
