コンサルティング業界は男性のイメージが強い！女性の割合はどれくらい？
コンサルティング業界と聞くと「クライアントに対してどれだけ高い付加価値を提供できるのか？」そして「自社にその利益をどれだけ還元できるのか？」がすべての熾烈な競争があり、タフな男性中心の業界というイメージを持っている人も、多いのではないでしょうか。今回は、コンサルティング業界で働く女性にスポットを当て、実状を紹介します。
コンサルティング業界の女性の割合
「コンサルタントってクライアントの要望があれば２～３日徹夜なんてざら…」、「呼ばれれば、どこにでも駆けつけなくちゃいけなくて、体力的にかなりきつい…」など、コンサルティング業界をあまり知らない人のなかには、こんなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか？
実はこのイメージ、まったく違うというわけではありません。コンサルタントは、クライアントの抱える問題点を洗い出し、解決に導く専門家です。クライアントは、問題が解消され、大きな収益（リターン）を得ることを期待し、コンサルタントに対して、高額な費用を先行投資しています。そのため、当然、短期間で高い成果を求められるので、激しいプレッシャーと戦い続けなければなりません。
こんな仕事内容から男性的なイメージが先行しているのかもしれませんが、実際は、およそ2割が女性です。
コンサルティング業界のなかでも、システム系や会計系のコンサルティング会社だと、さらに女性の比率が高まる傾向にあります。2割ほどという比率に対して「やっぱりコンサルティング業界は、女性の割合が低い…」と感じる方もいると思いますが、帝国データバンクの景気動向調査によると、国内の企業全体でも女性従業員の割合は25％ほどなので、コンサルティング業界が突出して低いというわけではありません。また、社会的にも女性の社会進出を後押しする傾向にあるので、この比率はさらに高まっていくと考えられます。
女性コンサルタントの働き方
前述のとおり、ほかの業界と変わらず女性も活躍しているコンサルティング業界ですが、その働き方や仕事の内容はどうなのでしょうか？やはり男性との違いがあるのでしょうか？
ここでは、女性コンサルタントの働き方を紹介します。結論から言うと、コンサルティング業は、完全な成果主義なので、男性や女性という性別によって、仕事の内容が変わることはありませんし、待遇においても差別されることは、極めて少ないと言えます。性別やキャリアに関わらず、目に見える成果を出し続けることが出来れば、管理職などを目指したキャリアアップも可能です。
なお、仕事の結果が分かりやすく、誰の目にも明らかなのも、ほかの業界よりも男女差がない理由といえます。また、コンサルティング業界は、中途採用者の割合が多く、コンサルティングファーム間の入れ替わりも多いのが特徴です。そのため、コンサルタントとしての能力が高ければ、産休や育休などで長期間休職していたとしても、復帰しやすい業界であると言えます。
女性コンサルタントの待遇
それでは実際に、コンサルティング業界で働く女性の待遇について解説していきます。女性への待遇もそうですが、コンサルティングファームは、業務として「効率的で無駄のない会社運営」を提供しています。そんなコンサルティングファーム自体が、非効率なことが多く、社員にとって働きにくい会社だったら、サービスとして成り立ちません。
そのため、当然ですが、多くのコンサルティングファームでは、まず社員にとって働きやすい環境こそが、最大の成果に直結するという考えのもと、クライアントだけではなく、社員であるコンサルタント自身が、自社の問題点を解消し、成果を出しやすい環境づくりに取り組んでいます。
女性向けの具体的な取り組みとしては、育児を充実させるための短時間勤務や、在宅でも業務が出来るようなリモートでの業務体制、ほかにもベビーシッター利用の補助金や、企業内の保育園などがあります。このように、ダイバーシティの取り組みが高い水準で整っているのも、コンサルティングファームの特徴と言えます。
コンサルティング業界で女性も十分活躍できる
コンサルティング業界は、女性も十分活躍することが出来ます。それどころか、ほかの業界よりも結果を重視する風潮であるため、もともと仕事の内容に男女の差が少なく、昨今の女性の社会進出の進展に伴い、女性コンサルタントの需要は、ますます高まっています。
女性コンサルタント独自の視点は、同性である女性の経営者や役員に重宝されるだけではなく、女性従業員が働きやすい環境づくりを目指すクライアント企業に対して、企業としてどうすれば子育てを支援することが出来るのか？有能な女性従業員が、結婚や出産を機に退職する道を選ぶのではなく、働き続けるためには何が必要なのか？を明確に示してくれます。このような傾向は、今後もますます強まっていくと言えるでしょう。
今回は、男性的なイメージが強く、内情が不透明なコンサルティング業界について、女性視点で実情を紹介しました。ここまで読んでいただいた方であれば、お分かりかと思いますが、コンサルティングファームは、性別で判断されることが非常に少ない業界の一つと言えます。もちろん、成果主義の厳しい業界ではありますが、働き甲斐と私生活を充実させたい女性にはおすすめです。
