外資系コンサルタントとは？仕事内容や年収はどれくらい？
みなさんは外資系コンサルタントと聞いてどのようなイメージを持たれますか？「華やかで高収入」というような漠然としたイメージしか浮かばない方も多いでしょう。この記事では「外資系コンサルタントとは何か」や「年収はどれくらいか」といった疑問やキャリアパスについて解説します。転職や就職を希望される方はぜひ参考にしてください。
外資系コンサルタントとは
コンサルティングとは、課題を抱えたクライアント（企業・機関）に対して課題解決のための支援を行うことをいい、外資系コンサルタントは外資系企業に所属してコンサルティングを行う人を指します。また、行う仕事の種類によっていくつかのカテゴリーにわけられ、総合系コンサル、戦略系コンサル、IT系コンサル、医療系コンサルなどほかにもたくさんのカテゴリーがあり、さまざまな分野で活躍しています。
外資系コンサルタントの仕事内容
外資系コンサルタントの仕事内容は役職によって異なります。役職の呼び方は企業によって違ってきますが、主に以下の4つにわけられます。
■アナリスト（アソシエイト、リサーチャー）
アナリストは入社して間もない社員や数年目までの社員がつくポジションです。先輩や上司のもとで、クライアントからのデータを活用しての分析計画の策定、分析の実施、報告を行います。資料作成やリサーチ業務など地味な仕事が多いですが、コンサルティングの基礎を身につけるために重要な役職です。
■コンサルタント（シニアアソシエイト、アソシエイト）
コンサルタントはアナリストで数年の経験を積んで昇進するポジションです。マネージャーの指揮のもと、クライアントとの折衝を行います。具体的にはクライアント企業が抱えている問題点を調査し、仮設設定や課題を解決するための案を検討するのが主な仕事です。アナリストでの経験が活かされやすい役職で、プロジェクトで重要な役割を任されたり、後輩アナリストへの指導を行ったりもします。
■マネージャー（プロジェクトマネージャー、マネージコンサルタント）
マネージャーはいわゆる管理職にあたります。アナリストやコンサルタントをまとめたり、プロジェクト全体をディレクションしたりするのが役割です。マネージャーは上のほうの職階ならではの責任感を持ちながら、社内環境の改善も率先して行わなければなりません。これまでのコンサルタント経験に基づいた幅広い知識が活かせる役職です。
■パートナー（ディレクター、プリンシバル）
パートナーは日本企業でいう役員にあたります。コンサルティング会社における共同経営者です。パートナーはクライアント企業の案件を統括する役職の中で、案件に対して最高峰の責任を持つだけではありません。社内でも大きな権限を任せられている場合が多く、経営方針や会社の意思決定に関与する権限も持ち合わせています。業務スキルのみならず人間性も重要視され、クライアント企業の役員と協働して経営課題の克服について話し合い、方向性を見出すことができる能力が必要です。
外資系コンサルタントの年収
外資系コンサルタントの年収は、外資系企業の中でもトップクラスといわれています。昇進スピードも早く、就職から数年で年収が1,000万円を越すことも珍しくありません。給料は出来高の割合が大きいので、同じ役職でも金額に差があるのも特徴です。年俸制であることも多いのですが、ここでは役職ごとのおおよその年収を紹介しましょう。
入社して間もない社員（アナリスト）500～800万円、入社して数年目（コンサルタント）800～1,500万円、管理職（マネージャー）1,500～2,000万円、役職（パートナー）3,000万円以上といわれています。企業によって年収は大きく変わるので、あくまで参考程度に留めてください。
外資系コンサルタントのキャリアパス
プロフェッショナル集団といわれる外資系コンサルタントにはいくつかのキャリアパスがあります。代表的なものを紹介するので見ていきましょう。
まずは社内での昇進を続けていき、パートナーを目指すというものです。パートナーになるには相当な根気が必要で、プレッシャーが大きい過酷な環境下で結果を出し続けなければなりません。
次に、外資系コンサルタントによくあるケースが他社への転職です。転職先は目的によっていくつかあり、スキル上達のために他のコンサル会社に転職したり、経営に関わる部門の戦略ポジションとして事業会社に転職したりします。そのほかとして投資ファンドへの転職も多いようです。
最後に、起業や独立が挙げられます。外資系コンサルタント志望者の中には、将来的に起業を見据えている人も多いでしょう。
ここまで、外資系コンサルタントの仕事内容や年収について解説しましたが、どのような仕事をしているかイメージはつかめたでしょうか。コンサル業は人気のある業界ですが、激務でかつ求められるハードルも相当なものです。一方で、ほかの職種にはない魅力や大きなやりがい、報酬を見込める仕事でもあります。外資系コンサルタントに興味がある、自分に合っているという方はチャレンジしてみるとよいでしょう。
